「求職活動実績を職業相談だけで作りたいけれど、本当に認められるの?」と不安に感じていませんか。結論からいうと、ハローワークの職業相談のみで求職活動実績を作ることは全く問題ありません。
本記事では、職業相談で実績を作る具体的な手順や当日の流れ、すぐに使える質問例20選、短時間で終わらせるコツまでわかりやすく解説します。

求職活動実績を自宅で即2回作る方法を解説しています!
求職活動実績とは?職業相談だけで作れる理由

失業保険(基本手当)を受給するには、ハローワークの認定日までに「求職活動実績」を作る必要があります。求職活動実績とは、再就職に向けて具体的な行動を取ったことを客観的に証明するもので、ハローワークが定めた活動を行うことで認められます。
「実績作りのために何度もハローワークに通うのは大変…」と感じる方も多いかもしれません。しかし、実はハローワークの職業相談だけでも求職活動実績を積み重ねることは十分に可能です。
ここでは、求職活動実績の基本的な仕組みや必要回数、そして職業相談のみで実績が認められる理由について詳しく解説します。
求職活動実績の基本と必要回数
求職活動実績とは、失業中に就職活動を行ったことをハローワークに示すための記録です。失業保険はあくまでも「働く意思があり、積極的に就職活動をしている人」に支給される制度であるため、認定日ごとに一定回数の活動実績を提出しなければなりません。
求職活動実績として認められる主な活動には、以下のようなものがあります。
- ハローワークでの職業相談・職業紹介
- 求人への応募(ハローワーク経由・直接応募いずれも可)
- ハローワークや民間事業者が開催するセミナー・講習の受講
- 許可・届出のある転職エージェントでの職業相談
- 公的機関が実施する職業相談や企業説明会への参加
- 資格試験の受験
なお、求人情報をインターネットで検索しただけ、転職サイトに登録しただけといった行動は実績として認められない点に注意が必要です。あくまで第三者が客観的に確認できる「具体的な行動」であることが条件となります。
必要な回数は退職理由や認定日の時期によって異なるため、以下で詳しく確認していきましょう。
会社都合退職の場合の必要回数
会社都合退職(倒産・リストラなど)の場合は、給付制限期間がないため、比較的早い段階から失業保険を受給できます。
初回認定日までに必要な求職活動実績は1回です。ただし、受給資格決定後に参加が求められる「雇用保険受給者説明会(初回講習)」への出席が自動的に1回分の実績としてカウントされます。そのため、実質的には初回認定日までに自分で活動をしなくても条件をクリアできるケースがほとんどです。
2回目以降の認定日からは、認定対象期間(前回の認定日~今回の認定日の前日までの約4週間)ごとに2回以上の求職活動実績が必要になります。
自己都合退職の場合の必要回数
自己都合退職の場合は、待期期間7日間に加えて原則2ヶ月間の給付制限期間が設けられています(2020年10月1日以降の退職が対象。ただし、過去5年以内に自己都合退職が2回以上ある場合は給付制限が3ヶ月に延長されます)。
初回認定日までに必要な求職活動実績は、会社都合の場合と同様に1回です。こちらも雇用保険受給者説明会への参加で1回分がカウントされるため、初回認定日は特別な活動をしなくてもクリアできます。
ただし、給付制限期間明けの認定日(2回目の認定日)までには合計2回以上の求職活動実績が必要です。初回認定日で説明会参加の1回分は消化されているため、給付制限期間中にあと1回以上の活動を自分で行う必要があります。
それ以降は、会社都合退職と同様に、認定対象期間ごとに2回以上の求職活動実績が求められます。
職業相談のみで実績が認められる根拠
「職業相談だけで本当に実績になるの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、ハローワークの職業相談は求職活動実績として正式に認められている活動の一つです。
厚生労働省が定める求職活動実績の要件には「ハローワーク等が行う職業相談、職業紹介」が明記されており、実際に求人に応募しなくても、相談員と面談して就職に関するアドバイスを受けるだけで1回分の実績として認定されます。
つまり、認定期間中に2回の職業相談を行えば、2回ともハローワークの職業相談だけで実績の条件を満たすことができるのです。
職業相談で話せる内容は幅広く、履歴書や職務経歴書の書き方、希望条件に合った求人の探し方、面接対策、キャリアプランの相談、職業訓練の案内など、転職活動に関するあらゆることが対象になります。相談を通じて有益な情報やアドバイスを得ながら実績も作れるため、特にじっくりと転職活動を進めたい方にとっては最も取り組みやすい方法といえるでしょう。
ただし、求職活動実績として記録を残すには、相談終了後に「雇用保険受給資格者証」にハンコ(スタンプ)を押してもらうことが必須です。このハンコが実績の正式な証明になるため、相談が終わったら必ずその場でもらうようにしましょう。
職業相談ばかりで怒られない?よくある不安を解消
職業相談のみで求職活動実績を作ることに対して、「毎回相談ばかりだと怒られるのではないか」「就職する気がないと思われないか」と不安を抱えている方は少なくありません。
結論からいうと、職業相談を中心に実績を作っても問題はなく、相談員から咎められることは基本的にありません。
ハローワークの職業相談は、求職者が利用できる公的なサービスであり、正当な権利です。転職先をじっくり検討したい方や、すぐに働けない事情がある方が、職業相談を繰り返し利用するのは珍しいことではありません。相談員もそうした事情を十分に理解しているため、安心して利用して大丈夫です。
ただし、より有意義な職業相談にするために、いくつかのポイントを意識しておくと良いでしょう。
まず、毎回同じ質問を繰り返すのは避けることです。相談員は相談内容を記録している場合があり、同じ質問ばかりだと熱意を疑われる可能性もゼロではありません。前回の相談内容をメモしておき、異なるテーマで質問したり、前回の内容をさらに深掘りしたりする工夫をしましょう。
また、質問はできるだけ具体的にすることも大切です。「履歴書の書き方を教えてください」という漠然とした聞き方よりも、「履歴書の自己PR欄にはどのようなことを書けばよいでしょうか」と絞り込んだほうが、相談員も的確にアドバイスしやすくなります。
事前に質問内容を準備しておけば、実績作りと実用的な情報収集を両立でき、転職活動そのものの質も高まっていきます。「実績のために仕方なく行く」のではなく、「自分の転職活動に役立てる場」として職業相談を活用する意識を持つことが、スムーズな受給と早期再就職への近道です。
職業相談で求職活動実績を作る流れと手順

職業相談で求職活動実績を作ること自体は難しくありませんが、当日の流れや手続きを事前に把握しておくことで、初めてでもスムーズに進められます。特に重要なのが、相談後にハンコ(スタンプ)をもらう手続きです。これを忘れてしまうと、せっかく職業相談を受けても実績として認められなくなってしまいます。
ここでは、ハローワークに到着してから相談が終わるまでの具体的な流れと、実績の証明に欠かせないハンコのもらい方、万が一もらい忘れた場合の対処法を解説します。
受付から相談終了までの当日の流れ
ハローワークでの職業相談は、多くの場合予約不要で利用できます。当日の流れは以下のとおりです。
①受付 ハローワークに到着したら、まず受付で「職業相談を受けたい」と伝えましょう。その際、雇用保険受給資格者証を提示します。受付が済むと番号札を渡されるので、待合スペースで順番が来るまで待機します。
初めてハローワークを利用する方は、最初に「求職申込書」の記入が必要です。記入・提出が完了すると「ハローワークカード」が発行され、2回目以降はこのカードを提示するだけで受付ができるようになります。
②相談開始 番号が呼ばれたら、相談ブースに移動して職業相談が始まります。相談員に対して「求職活動実績を作りたい」と正直に伝えても全く問題ありません。
相談内容は自由で、求人の探し方や履歴書の書き方、面接対策、希望条件の整理、職業訓練の案内など、就職活動に関することであれば何でも相談できます。事前に質問内容を考えておくと、短時間で的確なアドバイスをもらえるでしょう。
③相談終了 質問への回答をもらい、相談内容に区切りがついたら終了です。相談時間に決まりはなく、簡単な質問であれば5分程度で終わることも珍しくありません。相談員の回答を聞いた後、「もう少し検討してみます」「参考にさせていただきます」などと伝えれば自然に終えられます。
④ハンコの取得 相談が終了したら、忘れずに雇用保険受給資格者証にハンコを押してもらいます。この手順については次の見出しで詳しく説明します。
なお、ハローワークの混雑状況によっては、受付から相談開始まで長時間待つこともあります。一般的に午前9時半から午後1時頃が混み合いやすい時間帯とされているため、待ち時間を短縮したい方は午後の遅めの時間帯に訪れるのがおすすめです。
雇用保険受給資格者証にハンコをもらう方法
職業相談を求職活動実績として認めてもらうためには、「雇用保険受給資格者証」にハンコを押してもらうことが不可欠です。このハンコが実績の正式な証明となり、失業認定日に提出する際の根拠になります。
ハンコをもらう手順はとてもシンプルです。職業相談が終了したら、その場で相談員に「実績のハンコをお願いします」と一言伝えるだけで対応してもらえます。
押されたハンコには、相談を受けた日付と「職業相談」という活動内容が記録されます。失業認定日にハローワークへ失業認定申告書を提出する際、この記録が求職活動を行った証拠として確認されるため、非常に重要な手続きです。
ここで注意しておきたいのが、1日に複数回の職業相談を受けても、求職活動実績としてカウントされるのは1日につき1回分のみという点です。たとえば、午前と午後に1回ずつ相談を受けたとしても、実績は1回分にしかなりません。
認定対象期間内に2回分の実績を作りたい場合は、必ず別の日に改めてハローワークを訪れて職業相談を受ける必要があります。認定日が近づいてから慌てることのないよう、早めの計画を心がけましょう。
また、認定日当日にハローワークで職業相談を行った場合、その実績は「次回の認定対象期間分」としてカウントされます。今回の認定には間に合わないため、認定日当日の相談で当日分の実績を補おうとするのは避けてください。ただし、次回の認定に向けて1回分の実績を先に確保できるというメリットがあるため、認定日に余裕があれば相談を済ませておくのも賢い方法です。
ハンコをもらい忘れた場合の対処法
「相談が終わって安心し、ハンコをもらわずにハローワークを出てしまった」というケースは意外と少なくありません。しかし、もしハンコを押してもらい忘れたとしても、過度に心配する必要はありません。
ハローワークでは、職業相談の履歴がシステム上に記録として残っています。そのため、後日ハローワークの窓口を訪れ、「○月○日に職業相談を受けましたが、ハンコをもらい忘れました」と伝えれば、履歴を確認したうえで対応してもらえます。
ただし、いくつか注意しておきたい点があります。
まず、後日の対応になると窓口での確認作業が発生するため、混雑する時間帯に行くと待ち時間が長くなる可能性があります。スムーズに手続きを済ませるためにも、比較的空いている時間帯を選んで訪問するとよいでしょう。
また、認定日の直前にもらい忘れに気づくと、ハローワークに再訪する時間が取れず焦ることになりかねません。そうした事態を避けるためにも、職業相談が終わったら「ハンコをもらったか」をその場で必ず確認する習慣をつけることが大切です。
確認のタイミングとしては、相談員との会話が終わった直後がベストです。席を立つ前に雇用保険受給資格者証を確認し、ハンコが押されているかどうかを目視でチェックしましょう。このひと手間を加えるだけで、もらい忘れのリスクを確実に防ぐことができます。
職業相談で使える質問例20選

職業相談に行くことは決めたものの、「何を聞けばいいのかわからない」「特に相談することがない」と悩む方は多いのではないでしょうか。転職の方向性がある程度固まっている方ほど、何を話せばよいか迷ってしまいがちです。
しかし、事前に質問を用意しておけば、相談はスムーズに進みます。質問内容は基本的なことで十分であり、難しいことを聞く必要はありません。
ここでは、職業相談で実際に使える質問例を目的別に20個紹介します。自分の状況に合ったものを選び、相談前の準備に役立ててください。
就職活動の基本に関する質問例
就職活動の進め方や応募書類の作成、面接対策といった基本的な内容は、職業相談で最も質問しやすいテーマです。相談員が日常的に受けている質問が多いため、的確なアドバイスをすぐにもらえる傾向があります。
初めて転職活動をする方はもちろん、ブランクがあって就職活動の感覚を取り戻したい方にもおすすめのテーマです。
履歴書・職務経歴書の書き方の質問
応募書類に関する質問は、職業相談の定番テーマの一つです。事前に作成した書類を持参すれば、その場で具体的な添削やアドバイスを受けることもできます。
質問例①「履歴書の自己PR欄には、どのようなことを書けばよいでしょうか?」
質問例②「職務経歴書の職歴が多いのですが、どのようにまとめれば読みやすくなりますか?」
質問例③「前職の退職理由がネガティブな内容なのですが、履歴書にはどう書くのが適切でしょうか?」
質問例④「未経験の業種に応募する場合、職務経歴書でアピールすべきポイントは何ですか?」
質問例⑤「志望動機がうまく書けないのですが、○○業界向けの書き方のコツはありますか?」
質問する際は、「書き方を教えてください」と漠然と聞くよりも、書類の特定の項目や自分の具体的な状況を伝えたうえで聞くほうが、相談員も答えやすくなります。
面接対策に関する質問
面接に不安を抱えている方は、相談員から実践的なアドバイスを受けることで自信を持って臨めるようになります。
質問例⑥「面接で退職理由を聞かれた場合、どのように答えるのが好印象でしょうか?」
質問例⑦「自分の短所を聞かれたとき、どう答えればマイナスの印象を与えずに済みますか?」
質問例⑧「面接で気をつけるべきマナーや服装について教えてください」
質問例⑨「面接の最後に『何か質問はありますか?』と聞かれた場合、どんな質問をするのがよいですか?」
面接対策については、ハローワークによっては模擬面接を実施しているところもあります。面接そのものに強い苦手意識がある方は、模擬面接の有無についても合わせて聞いてみるとよいでしょう。
求人検索・応募に関する質問例
求人情報の探し方や応募に関する質問も、職業相談で扱いやすいテーマです。事前にハローワークインターネットサービスで気になる求人を見つけておき、求人票を印刷またはスクリーンショットで保存しておくと、より具体的な相談ができます。
質問例⑩「○○の資格を持っているのですが、この資格を活かせる求人はどのように探せばよいでしょうか?」
質問例⑪「この求人に興味があるのですが、未経験でも応募できますか?」
質問例⑫「この求人票に記載されている『経験者優遇』とは、具体的にどの程度の経験を求めているのでしょうか?」
質問例⑬「○○市周辺で、土日休みの事務職の求人はありますか?」
質問例⑭「この企業の離職率や職場の雰囲気について、何か情報はありますか?」
質問例⑮「ハローワークインターネットサービスのオンライン自主応募とは、どのようなサービスですか?」
求人票の内容について質問する場合は、相談員がその場で企業に問い合わせてくれることもあります。求人票だけではわからない詳細な条件を確認できる貴重な機会なので、気になる点があれば遠慮なく聞いてみましょう。
キャリアプラン・職業訓練に関する質問例
今後のキャリアの方向性がまだ定まっていない方や、新しいスキルを身につけてから再就職したいと考えている方には、キャリアプランや職業訓練に関する質問がおすすめです。
質問例⑯「40代で異業種への転職を考えていますが、どのような業界が未経験でも採用されやすいでしょうか?」
質問例⑰「今の時期に受けられる職業訓練にはどのようなコースがありますか?」
質問例⑱「○○の職業訓練に興味があるのですが、現在の応募状況は何人くらいでしょうか?」
質問例⑲「IT業界への転職を目指しているのですが、おすすめのセミナーや職業訓練はありますか?」
質問例⑳「自分にどんな仕事が向いているかわからないのですが、適性を調べる方法はありますか?」
職業訓練に関する質問は、将来のスキルアップにつながる実用的な情報を得られるだけでなく、相談の話題としても広がりやすいテーマです。訓練の内容や期間、受講中の給付金の扱いなど、聞きたいことを掘り下げていけば、充実した相談時間になるでしょう。
相談員にすぐ答えてもらえる質問のコツ
職業相談をスムーズに進め、短時間で的確な回答をもらうためには、質問の仕方にちょっとした工夫を加えることが大切です。
最も重要なのは、質問に具体性を持たせることです。たとえば「求人の探し方を教えてください」という聞き方では範囲が広すぎて、相談員も一般的な説明から始めなければならず、時間がかかってしまいます。一方で「○○の資格を活かせる求人は、どの検索条件で探せばよいですか?」と聞けば、相談員はピンポイントで回答できるため、やり取りがスムーズに進みます。
また、自分の状況や背景情報を先に伝えておくことも効果的です。「前職は○○の仕事をしていまして、同じ業界で探しているのですが…」のように前提を共有すれば、相談員からの追加質問が減り、相談時間を短縮できます。
さらに、相談員が日常的に受けている質問を選ぶことも、短時間で終わらせるポイントです。履歴書の書き方や面接のマナー、求人票の見方といった定番のテーマは、相談員が回答に慣れているため、すぐに的確なアドバイスをもらえます。
反対に、特定企業の内部事情や給与交渉の細かいテクニックなど、相談員がその場で答えにくい質問は時間がかかりやすい傾向があります。こうした内容は、転職エージェントなど別のサービスを活用するほうが効率的な場合もあるでしょう。
なお、前回と同じ質問を繰り返すのは避けたいところです。相談内容は記録されている場合があるため、前回の相談メモを見返しながら、異なるテーマや前回の内容を深掘りする質問を準備しておくとよいでしょう。毎回少しずつ違う角度から質問することで、実績作りと情報収集の両方を無理なく続けていくことができます。
職業相談をすぐ終わらせる3つのポイント

職業相談は求職活動実績を作る確実な方法ですが、毎回ハローワークに足を運ぶのは時間的にも体力的にも負担を感じるものです。「できるだけ短時間で終わらせたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
実は、ちょっとした事前準備をしておくだけで、職業相談そのものは5分程度で終わらせることが可能です。さらに、来所する時間帯を工夫すれば待ち時間も大幅に短縮でき、ハローワークでの滞在時間を30分以内に抑えることも十分に現実的です。
ここでは、職業相談を効率よく短時間で済ませるための3つのポイントを紹介します。
事前に質問内容を準備しておく
職業相談を短時間で終わらせるための最も基本的なコツは、相談前に質問内容を決めておくことです。
質問を準備せずにハローワークへ行くと、相談ブースに座ってから「何を聞こう…」と考えることになり、会話がなかなか進みません。相談員もこちらの意図がつかめず、ヒアリングに時間がかかってしまいます。
一方、聞きたいことが明確であれば、相談員はすぐに回答に入れます。質問を1つか2つ用意しておくだけで、相談全体が5分程度で完了するケースは珍しくありません。
質問内容は難しいものである必要はなく、「履歴書の自己PR欄の書き方を教えてください」「面接でよく聞かれる質問にはどんなものがありますか?」といった基本的なもので十分です。大切なのは、質問がないまま漫然と相談に臨まないことです。
また、前回と同じ質問にならないよう、過去に何を聞いたかを簡単にメモしておくと安心です。スマートフォンのメモ機能を活用して、相談日と質問内容をセットで記録しておけば、次回の質問を考えるときにも役立ちます。
求人票を印刷・スクショしてから行く
相談時間をさらに短縮したい方におすすめなのが、事前に求人情報を用意しておく方法です。
具体的には、ハローワークインターネットサービスで気になる求人を見つけておき、求人票を印刷するか、スマートフォンでスクリーンショットを撮っておきます。そのうえで、相談ブースでは「この求人について教えてください」「この求人は未経験でも応募できますか?」などと質問すれば、相談員はすぐに回答に移れます。
この方法が効率的な理由は、相談の対象が具体的な求人に絞られるため、話題が明確で会話が脱線しにくいからです。相談員も求人票の内容をもとに的確なアドバイスができるので、やり取りが短く済みます。
相談員の回答を聞いた後は、「一度持ち帰って検討してみます」「もう少し他の求人も見てから考えます」と伝えれば、自然な流れで相談を終えることができます。
ただし、この方法で求人について相談した場合、相談員からその場で応募を勧められることもあります。応募の意思がなければ「まだ検討中です」と伝えれば問題ありませんが、就職する気がないのに求人への質問を何度も繰り返すのは控えたほうがよいでしょう。
混雑する時間帯を避けて来所する
相談そのものの時間を短くしても、窓口の待ち時間が長ければハローワークでの滞在時間は結局長くなってしまいます。効率的に実績を作りたいなら、混雑する時間帯を避けて来所することも重要なポイントです。
一般的に、ハローワークが最も混み合うのは午前9時半から午後1時頃にかけてです。開所直後は「朝一番で済ませたい」と考える人が集中しやすく、お昼前後も来所者が多い傾向があります。また、週明けの月曜日や連休明けの日も混雑しやすいため注意が必要です。
比較的空いている時間帯としては、午後2時以降から閉所時間にかけてが狙い目です。この時間帯であれば、受付から相談開始までの待ち時間が大幅に短くなり、来所から退所まで30分以内で完了できることも珍しくありません。
加えて、認定日の直前は実績作りに駆け込む方が増える傾向があるため、認定日から余裕を持ったスケジュールで職業相談を済ませておくことも、混雑を避けるうえで効果的です。認定日の翌日や翌週などの早い段階で1回目の相談を済ませておけば、気持ちにもゆとりを持って次回の認定日を迎えられるでしょう。
職業相談で求職活動実績を作る際の注意点

職業相談は手軽に求職活動実績を作れる方法ですが、いくつかのルールを知らないまま利用すると、思わぬ落とし穴にはまることがあります。「相談したのに実績にカウントされなかった」「認定日に間に合わなかった」といった事態を避けるためにも、事前に注意点を押さえておくことが大切です。
ここでは、職業相談で実績を作る際に特に気をつけたい3つのポイントを解説します。
1日に複数回相談しても実績は1回分のみ
意外と知られていないルールの一つが、職業相談の実績は1日につき1回分しかカウントされないという点です。
たとえば、午前中に履歴書の書き方について相談し、午後に求人の探し方を相談したとしても、その日の実績は1回分にしかなりません。1日で2回分の実績を作ろうとしてハローワークに2度足を運んでも、結果として時間と労力が無駄になってしまいます。
認定対象期間中に2回分の求職活動実績を確保するには、必ず別の日にハローワークを訪れて職業相談を受ける必要があります。つまり、職業相談だけで2回の実績を作るには最低でも2日間が必要ということです。
認定日が迫ってから慌てて対応しようとすると、日程的に間に合わないリスクが出てきます。認定対象期間が始まったら、できるだけ早い段階で1回目の職業相談を済ませておき、2回目は別の日に余裕をもって訪問するスケジュールを組みましょう。
認定日当日の相談は次回分の実績になる
もう一つ見落としやすいのが、認定日当日に受けた職業相談は「今回の認定」ではなく「次回の認定対象期間」の実績としてカウントされるというルールです。
失業認定の対象期間は、前回の認定日から今回の認定日の前日までと定められています。つまり、認定日当日はすでに今回の対象期間の範囲外となるため、その日に行った職業相談は今回の実績には加算されません。
「認定日にハローワークへ行くついでに相談して、足りない実績を補おう」と考えても手遅れになってしまうので、この点はしっかり覚えておきましょう。
ただし、認定日当日の職業相談が全くの無駄になるわけではありません。次回の認定対象期間の実績として繰り越されるため、認定手続きを終えた後に職業相談を1回済ませておけば、次回の認定日までに必要な実績のうち1回分を先に確保できます。
認定日のたびにハローワークへ行くことを考えれば、認定手続きと職業相談をまとめて済ませるのは効率的な方法です。毎回の認定日に相談を1回行う習慣をつけておけば、次回の認定対象期間では残り1回の実績を作るだけで済み、ハローワークへの来所回数を最小限に抑えることができます。
毎回同じ質問を繰り返すのは避ける
職業相談では質問内容に特別な制限はありませんが、毎回同じ質問を繰り返すことは避けたほうが無難です。
ハローワークでは、相談員が相談内容を記録しているケースがあります。また、担当者が前回と同じ相談員になる可能性もゼロではありません。そうした状況で全く同じ質問を何度も繰り返すと、「実績を作るためだけに来ているのではないか」という印象を与えかねません。
もちろん、職業相談のみで実績を作ること自体は正当な行為であり、そのことで怒られたりペナルティを受けたりすることはありません。しかし、相談員との信頼関係を良好に保ち、気持ちよく利用し続けるためにも、質問にバリエーションを持たせる意識は大切です。
対策としては、相談のたびに質問した内容と日付を簡単にメモしておくことをおすすめします。次回の相談前にメモを確認すれば、同じ質問を避けながら新しいテーマを考えやすくなります。
質問のネタが尽きてきたと感じたら、前回の相談内容をさらに深掘りするアプローチも有効です。たとえば、前回「履歴書の自己PRの書き方」を聞いたのであれば、次回は「職務経歴書で成果を数字でアピールする方法」を聞くなど、関連するテーマに広げていけば不自然さはありません。
職業相談以外で求職活動実績を作る方法

求職活動実績はハローワークの職業相談だけでも作れますが、毎回ハローワークに足を運ぶのは負担に感じることもあるでしょう。実は、職業相談以外にも求職活動実績として認められる方法はいくつかあります。
これらの方法を知っておけば、職業相談と組み合わせてより柔軟に実績を作ることが可能です。「今週はハローワークに行く時間が取れない」「職業相談の質問ネタが尽きてきた」といった場面でも、別の手段で実績を確保できるため安心です。
ここでは、職業相談以外で求職活動実績を作る代表的な3つの方法を紹介します。

求職活動実績を自宅で即2回作る方法を解説しています!
求人への応募で実績を作る
求人への応募は、最もシンプルかつ確実に求職活動実績を作れる方法です。ハローワーク経由の応募はもちろん、転職サイトや企業ホームページからの直接応募でも、1社への応募につき1回分の実績としてカウントされます。
職業相談との大きな違いは、1日に複数回の実績を作れる点です。職業相談は1日1回分しか認められませんが、求人応募の場合は同じ日に2社に応募すれば2回分の実績になります。そのため、認定日が迫っていて実績が足りないという緊急時にも対応しやすい方法といえます。
また、応募した結果、書類選考で不採用になったとしても実績としては有効です。応募後に辞退した場合であっても、応募した事実があれば実績として認められます。
ただし、実績のためだけに興味のない求人に手当たり次第応募するのは本末転倒です。応募先の企業にも迷惑がかかりますし、面接に進んだ場合に対応の手間も増えてしまいます。本気で検討できる求人に絞って応募するほうが、実績作りと転職活動の両方を効率よく進められるでしょう。
失業認定申告書に記載する際は、応募した企業名や応募日、応募方法などを正確に記入する必要があります。応募した求人の情報は忘れないうちにメモしておくと、認定日の手続きがスムーズです。
転職エージェントのセミナー参加で実績を作る
厚生労働省の許可・届出を受けた民間の職業紹介事業者が提供するセミナーや職業相談も、求職活動実績として認められています。転職エージェントが主催するセミナーへの参加は、その代表的な方法です。
転職エージェントのセミナーでは、履歴書や職務経歴書の書き方、面接のコツ、業界研究の進め方など、実践的な転職ノウハウを学ぶことができます。実績作りと同時に転職スキルを磨けるため、積極的に活用する価値があるでしょう。
なお、転職エージェントへの登録だけでは求職活動実績にはなりません。登録後にセミナーを受講する、あるいはキャリアアドバイザーとの面談(職業相談)を受けることで、初めて実績としてカウントされます。この点は間違えやすいポイントなので注意しておきましょう。
オンラインセミナーなら自宅で実績作りが可能
「ハローワークに行く時間がない」「自宅から出るのが難しい日がある」という方には、転職エージェントが提供するオンラインセミナーの活用が特におすすめです。
オンラインセミナーは、パソコンやスマートフォンがあれば自宅から参加でき、移動時間も交通費もかかりません。それでいて、受講するだけで正式な求職活動実績として認められるため、効率面では非常に優れた方法です。
大手転職エージェントではオンラインセミナーのラインナップが豊富に用意されており、自己分析や面接対策、業界別の転職事情など、さまざまなテーマから自分に合ったものを選んで受講できます。アーカイブ配信に対応しているセミナーであれば、好きな時間に視聴できるため、スケジュール調整の負担もほとんどありません。
オンラインセミナーを活用する際のポイントとして、受講後に参加証明書や受講証明書を必ず取得しておきましょう。失業認定申告書に記載する際の根拠となるため、証明書類の保管は忘れないようにしてください。
また、オンラインセミナーで得た知識を次回のハローワークでの職業相談に活かすことも可能です。たとえば、セミナーで学んだ面接テクニックについて相談員に意見を聞くなど、相談の話題として展開すれば、質問のネタ切れ対策にもつながります。
ハローワーク主催のセミナー・講習を受講する
ハローワークでは、求職者向けにさまざまなセミナーや講習を定期的に開催しています。これらに参加することで、1回分の求職活動実績として認められます。
セミナーの内容はハローワークによって異なりますが、一般的には就職活動の進め方セミナー、応募書類の作成講座、面接対策セミナー、ビジネスマナー講習などが開催されています。いずれも無料で参加でき、就職活動に直接役立つ実践的な内容が中心です。
職業相談との違いは、セミナーでは体系的にまとまった情報を一度に得られる点です。個別相談では聞きそびれてしまうような内容でも、セミナー形式であれば講師が順を追って説明してくれるため、就職活動の全体像を把握したい方には特に向いています。
ただし、ハローワーク主催のセミナーは事前予約が必要な場合がほとんどです。定員が設けられているセミナーも多く、人気のあるテーマは早い段階で満席になることもあります。参加を希望する場合は、ハローワークの掲示板やホームページで開催スケジュールをこまめに確認し、早めに申し込みを済ませておきましょう。
職業相談、求人応募、セミナー参加といった複数の方法を状況に応じて使い分けることで、無理なく求職活動実績を作り続けることができます。自分のライフスタイルや転職活動のペースに合わせて、最適な組み合わせを見つけてみてください。
まとめ:職業相談を活用して効率的に求職活動実績を作ろう


求職活動実績を自宅で即2回作る方法を解説しています!
本記事では、ハローワークの職業相談で求職活動実績を作る方法について、基本的な仕組みから具体的な手順、質問例、注意点まで詳しく解説しました。
求職活動実績は、ハローワークの職業相談のみで問題なく作ることができます。相談員と就職活動に関する話をするだけで1回分の実績として認められるため、求人への応募が必須ではありません。実績作りの中でも最も取り組みやすい方法といえるでしょう。
まずは次の認定日に向けて、この記事で紹介した質問例を参考に、最初の一歩を踏み出してみてください。
